結露/静寂

思われる、思うというのは何よりも重く、切なるものだけど

質量がなく暖かく包み込んでくる。

形容しがたい

 

金銭や社会的立場などすべてどうでもよくなる

愛という

愛という無形財産、何よりも大事(おおごと)で、代え難いもの

 

昨夜は夢のようにぐしゃぐしゃに泣いた

ふたりでひとつの感情を共有して、ひとつになっていた

 

その隣で蛙や魚たちは何も変わらずにただの一日だった

 

生物としての違い、大きい違いだけど変わらないもの、同じものももちろんあり、不思議だ

 

ものやことの作りを考えると答えは出てしまい、そこで破裂し失っていく

 

きもちや思い、感情についてはいつまでも延々と考えられる

答えは出ない。というか、無い。

 

そんなことを思いながら歩いて、電車を待った。

 

僕にとって大切なのは社会ではなく、外面の付き合いでもなく、1番に考えてくれる妻や、家族だけだ

 

世の中でどう思われようが、どうでもいいが近しい相手に悪く思われるのはどうしようもなく悲しい

 

悲しませないように生きたい

 

千と千尋の神隠しの、千尋がハクの真の名を告げた時、告げられた瞬間のような煌めきがあった

 

忘れてはいけなくて、忘れたとしても必ずここに戻らなければならない。