しあわ世の唄

恋人をおもい帰り道

ビブラフォンの音が規則的に響いている

暗闇の中を真昼間のような電気式の塊が苦労を乗せて走り回る

よろよろとお爺さんは暗闇を見つめて

僕はといえば、呼吸を押し殺しまるで水中にいるようだよ

今日はとても頑張ったね、偉大に頑張ったと僕は君を褒めたいよ

全方向から図太い焼き針が狙っているように行き場のない環境だと思う

毎日そんな中で笑顔でいなきゃいけないだなんて

僕は自殺しかねないよ、そんなのはもう

 

年の瀬らしい

残すところ今年もあと3日だというのに街中では都市迷彩(スーツ)が彷徨い続けている

 

商業施設はインターネット(嘘)のように恐ろしく光っていた

 

内容と、経過と、結果と、

 

誰も意識を向けないその後

 

終着駅(主観)