2016-11-06 △ 銀の塀に吸い込まれる 目を離そうとすることができない リムショットでサビを奏でられてしまった 彼女を想い、温かいうどんを思う 電球を回す動作こそが人間らしさと言えるのではないだろうか 音楽を聴いている実感がある 風が冷たく刺さり続けている 乱暴に人々は腰を下ろす 大きい岩が三角錐の上で無になっている 指を触れた途端に壊れるものが多すぎる世界だ 緩んだ靴紐のまま歩いていた 混乱させる 混沌の中 昆虫の涅槃 次から次へと電車が来ては人々を下ろし、乗せ どこかへと走り去って行く 暗闇の中へ消えて行く 静かな山奥へ