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時と場合によって消えたり増えたり
人工空調により、揺れるプラスティック
雨が降れば穏やかに笑う歌がある
頭上から降り注ぐ雨と共に現れた黒い傘
バーブのかかったスネアが跳ねる、白い粉
私や人々に構わず勝手に平常を保とうと進んだり止まったり
始発から終点までの数を数えて、やがて眠る
コンクリートと鉄、樹脂、ゴムの境目を目でなぞっていた
牛乳と煙草を袋に詰められ、振り歩くよ
夏の音楽を散々聴いて、冬の音楽を散々聴いていく
水を飲むように、息をするように、散々聴いていく
人が歩けば立てた板が壊れそうに揺れる
風が吹けば冷気と髪が振れた

眠る森は濃霧注意報いつまでも
夢の泡がどこまでも湧いていく
ずぶ濡れの雨を檻に例えたことにハッとした
走り抜けるように四分三十秒が過ぎてしまう
微睡みを踊る黒い服の物質
無音のまま花瓶が割れる
音の粒が線になり面になり、面積が体積に変わった
かき消し合うライカ戦争の緑色
空虚に押された背中で乗り込む電車。終末。