日録
珍しく5連勤明日で真ん中
美味しいご飯をたくさん食べられたり、
羽毛布団で温めたり、
穏やかな町を散歩したり、
充実していて幸せだなと感じることが多い
仕事はつらいけどなんとかなってる
今は埼玉のある駅のホームでこれを書いている
寒い。とても寒い。
ぺらぺらのシャツにジャンパーで来るのは間違いだった
部屋は暖めてきた。
white white sistersのフルアルバムを聴いてる
ローの強いギターと丸いキックが気持ちいい
痛くない
早くのびのびと休みたいな。
そんな夜を待っている〜〜
おわり
◯
そよ風を受け続けて頭痛を感じるね
大きい鳥は怖いな、大きいから
椅子が一人で踊って、いつか崩れた
刀の音で客が切られる、刀の音で
新しい服の匂いが好きだな
新しいものはどんどん古くなって行くね
物も感覚も古くなるのは怖いことだな
レモンを齧って走る歌が好きだそれは、Lemon Pop
街が終わる前の街を久々に歩いた
店が明るいことに感動すら覚えるね
手を叩く音手を叩く音手を叩く音
ここでゆっくりになって次は走る
眼鏡をしていることを忘れていた
時間による抹殺が執行されてしまう気がした
勘違いのようなそれであれば良いなと
風と音と匂いと揺れの仕業だ
◻︎
儚さで溶ける花弁の様に
切なさで壊れる心の様に
愛しさで剥がれる仮面の様に
疎ましさで焼ける皮膚の様に
温かさで痺れる睫毛の様に
賢さで崩れる思考の様に
秋は忍び足で近づいて
皆の心を冷たくさせる
皆の涙を温かくさせる
皆の足を早くさせる
冬は気づけば隣町
草木を枝に変え 尊き者を失わせる
町ヲ歩けば灰色になり シンーーーとした世界
湖の底をぼんやり眺めた
○
水も滴るいい袋
絞め金でゆっくりと絞められる脳
黒ひげ危機一発のように遊ばれている心臓だ
痛み止めを粉々にして水で流し込む
美味しいコーヒーを2つ。あなたと私へ
「蝸牛」というタイトルの大好きな歌
バンドであることが一番だと思わせるような歌
いくらBcc:に入れたって見透かされてしまう心の底
生き物を愛でる君が好きだよ。
いつもと同じ夜をいつもと違う服で走る60km/h
音楽を好きでよかったと思う瞬間がある
音楽を好きでいなければよかったと思う日がある
気持ちいいフィルインを滑らかに叩けた17才
何万本もの光の線が頭の中を駆け巡る
"目的が違うご乗車はおやめください"
ヒトと同じ生活を送る駅構内ハト後悔
尽く見破られるお土産の中身
大きい音で聴くと判るリフがあるように、大きい声で聴くと解る大切な話もある
軒先に撒かれる打ち水の様な雨に残暑の終わりを見た
ポケットに手を入れるのが癖。
髪を掻き分けるのが癖。
LEDと鉄骨のシンメトリー/不自然な窓と障がい者を譲る心
15cmの隙間が埋めるアノ世とコノ世の空白
人生のBPMは200→100→140→180→150→100→200
丁寧な時間を過ごす、穏やかな水中を泳ぐ
豊かな心と少しの静寂と強かな勇気
鈍い音の変拍子と共に55km/h
△
時と場合によって消えたり増えたり
人工空調により、揺れるプラスティック
雨が降れば穏やかに笑う歌がある
頭上から降り注ぐ雨と共に現れた黒い傘
リバーブのかかったスネアが跳ねる、白い粉
私や人々に構わず勝手に平常を保とうと進んだり止まったり
始発から終点までの数を数えて、やがて眠る
コンクリートと鉄、樹脂、ゴムの境目を目でなぞっていた
牛乳と煙草を袋に詰められ、振り歩くよ
夏の音楽を散々聴いて、冬の音楽を散々聴いていく
水を飲むように、息をするように、散々聴いていく
人が歩けば立てた板が壊れそうに揺れる
風が吹けば冷気と髪が振れた
眠る森は濃霧注意報いつまでも
夢の泡がどこまでも湧いていく
ずぶ濡れの雨を檻に例えたことにハッとした
走り抜けるように四分三十秒が過ぎてしまう
微睡みを踊る黒い服の物質
無音のまま花瓶が割れる
音の粒が線になり面になり、面積が体積に変わった
かき消し合うライカ戦争の緑色
空虚に押された背中で乗り込む電車。終末。