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アートシリアル、テクニカルパレード
オープンライフ、ハードポイント
ラックドーズ、グーンポップ
シニカルハフ、ボーゥトファウンド
パーティシック、ラフパナマ
イースバイト、マウントサグ
スリープリアル、シネマウェル
ドギーニッガ、オートシザー
ポストフルーツ、ウィードープ
ターミナルベッド、ハウスカタパルト
カルトアーバン、ドゥルーギーシティ
レフトミリオン、ワックスシー

ファンクみたいな
テクノみたいな
ダブステップみたいな
ベースみたいな
ロックみたいな
パンクみたいな
ドローンみたいな
ハウスみたいな
ノイズみたいな

頭の中で渦巻く文字の逃げ場
全部隠したまま始まって終わるような
いるのかいないのかわからないまま
貶されたり嘲笑われたり
燃え残りに最後に上がる尊い煙のような
誰にでもあって誰にでもないような
大きいような小さいような
透明の柔軟体

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聴いたことあるようなないようなさっぱりした粘着
呼吸の音がしているはずが、音階に変わる
出尽くした感性に飾りをつけてオリジナル
橋に住むゴキブリ
睡眠の一寸隣
瞬きが鈍るための錆止め
空気が震えるのを確かに確認
伸びた爪の使い道、覚える不便さ
鳴る鐘のモーションだけを感じる
蚯蚓の在り方、蛙の在り方、物の有り方

トイピアノ叩く幼い猫
チェロを弾く白ひげの老いぼれ
朱色のワンピース裸足ではしゃぐ少女
ウインドベルが控えめに鳴る
緩い空気の初冬 あと10日

恥をかいた翌日のリビング
夢の中で転がっていた母
偽物を叩き鳴らす弟
憂い眼の犬
つまらない液晶
鳩と虫の木
無音ーーーーー

水の中へ滲もう
火の中へ焦げよう
風の中へ消えよう
光の中へ溶けよう


話すスピーカーと寝息
水中走る命たち
延々泡を吐く機械
水を飲む様に吸う煙草
吐く煙は美しく舞うことはなかった
流されていく
右から左へなんとなく
消えたフリをしてそこにいる

曇り、25℃
カーテンは閉めきられている
開いたブラインドからは灰色の光が差す
休日を手に取った
冷える風がそよ風の様に満ちている
朝食で思い出す魔法使いの男
パラパラと崩れていく気がした
大人を意識できない
いつまでも小人でもない
小さい船で湖を漂う気持ちを思い出してみる

限界の駅
通り過ぎる光
動いているのはこれ
黒い曲線
割れる音声、笑う生物
輪郭のみの確認
歩く73年、話す48年
色の影響
判断の音
猫の歌と夏の歌
意識する 意識しない
6年の経過、結果
否定と軽蔑の時間
心の経過
崩れていく砂の城
歌の歌詞と踊る11歳
木々の成長とヒトの成長
欠片と欠片を合わす旅